
8月25日(日)13:30-16:00、神岡町公民館にて、「外国から来た人のための防災勉強会」を行いました。
2024年は能登半島地震に始まり、つい先日までは南海トラフ地震臨時情報が出ており、線状降水帯の発生や、最強クラスの台風が近づいている今の状況で、外国の方々に十分な防災意識と準備があるだろうか、それが心配でした。
6月には飛騨市総合防災訓練がありましたが、回覧板が読めなければ、回覧板が回ってこなければ、あまりしっかりと情報は回ってこない。
会社の方が防災訓練に連れ出したところで、何をするのか、何をすれば良いのか、わからない。
日本語教室の生徒さんたちに防災の話をしても「ダイジョブ、ダイジョブ、私の国よりも雨強くない」、そんな調子です。
でも考えてみれば…日本人でもしっかりと備えている人は、そこまで多くないかもしれません。わたしも数年前まで何もしていませんでした。
そこで、主な目的は外国の方の防災意識の醸成と行動変容ですが、日本人にとっても自分の住む町で暮らす外国人と交流しながら防災について学び合える場として、今回の会を企画しました。
参加者は全部で32名。
外国の方が11名、日本人の小学生が4名、日本人の大人の方が17名という内訳です。
参加した大半の外国の方の日本語レベルは、日本語能力試験(JLPT)のN5〜N4程度です。
会は、次の構成で行われました。
第1部 防災基礎知識のお話
第2部 災害シミュレーションロールプレイングゲーム「風水害24」
講師は、
・飛騨市防災士会 北平智久さん
・地域サイエンスコミュニケーター 髙知尾理(夫) です。
参加者の皆さんには指定した席に座っていただき、外国の方と日本人が2人ペアまたは3人グループになるようにしました。(日本人の親子グループもありました。)
会の初めに、わたしから日本人の皆さんに「はさみの法則」で外国の方と接していただくようにお願いしました。
「はさみの法則」とは、やさしい日本語を話す際の考え方で、
○は:はっきり話す
○さ:最後まで言う(〜です。〜ます。と言い切る)
○み:短く言う
の頭文字です。
それからお互いに自己紹介をし、第1部を始めました。
第1部では、
・日本には、飛騨には、どんな災害がある?
・情報はどう得る?
・どんな備えが必要?
・自分の家や職場のハザードマップはどうなっている?
これらの観点でお話しいただきました。動画や写真、絵をたくさん用いたスライドを用意していただき、言葉が難しくてもイメージで理解できるような内容になっていました。
ペアの日本人と実際にハザードマップも確認しました。
第2部では、
・ルール説明
・自分が今回演じるキャラクターの設定確認
を行ってから、実際にゲームをスタートしていきました。
ゲームは、迫り来る大型台風から避難する、という設定の中で、
・自分が怪我したり死んだりしないようにすること
・少しでも多くの地域住民を救うこと
が目的で進んでいきます。
そのためにどう行動すれば良いのかを10個の選択肢から選び、
それを10ターン繰り返すというものです。
今回の会の目玉はこのシミュレーションゲームですが、これには大混乱が起きました。
ルールが複雑で、日本人も混乱。外国の人たちはもっと混乱。
ルール説明でも、極力やさしい日本語になるようにと工夫を凝らして準備をしたのですが、やはり難しかったようです…。
でも個人的にはこの混乱は有事にも絶対発生するものなので、とてもリアルだったんじゃないかなと思っています。
そしてこんな状況でも、日本人の皆さんが辛抱強くサポートしてくださったおかげで、小学生たちも元気に一生懸命頑張ってくれたおかげで、外国の方々もなんとか食らいついて、最後までやり通すことができました…!
ゲームの結果としては、ハザードマップを取得して確認した人が多かったこと、(もちろんゲーム上で)死者が出たけれども生き残った人が多かったこと、が挙げられ、前半の防災の基礎知識が生かされたのかなと思います。
最後には、他のペアともグループになって、振り返りと意見交換も行いました。
今回は初めての取り組みだったので、スムーズにいかないこと、やっぱり言葉や内容が難しかったこと等のいろいろな反省点がありますが、参加者の皆さんの協力があり、有意義な会を作り上げることができました。
参加した外国の方からのアンケートでも「難しかったけど、楽しかった」「ペアの人がたくさんサポートしてくれた」とコメントをもらいました。
小学生の皆さんもとても楽しんでくださったようでした!
今回の主な目的、外国の方々の防災意識の醸成と行動変容に少しでも繋がればと願うばかりです。
また、今回初めてippoの会に参加してくださった方が多くいらっしゃったので、また新しい繋がりや交流が生まれ、多文化共生に繋がっていくことも願っています。
ippoの活動は今年度初。
わたし自身が忙しくなったり、参加者が集まらなかったりで、ずっとできていませんでした。
しかも今回の会も、参加できる外国の方の数に合わせて日本人の参加者を募っていたので、一般募集できず、お声かけできなかった方がたくさんいらっしゃいました。ごめんなさい。
次は冬になってしまうと思いますが、またやりたいと思っています。
今回参加できなかった方には次の機会にぜひお願いしたいです!
これからも、ippo to the worldの活動への応援・ご協力をお願いいたします。

